くまのこ検査技師塾と行っているオンラインセミナーで4月のテーマは【下腹部】でした。
4月28日にコラボで婦人科系を得意とする臨床検査技師さんと症例検討会を開催するので、その前段階として【大腸・虫垂・膀胱・前立腺・子宮・卵巣】の基礎を話しました。
このブログを読んでいただいている方のうちどれくらいの方が下腹部の超音波検査を撮像しているでしょうか?
中国地方だと岡山は消化管の超音波が盛んなイメージがありますが、鳥取県ではあまり超音波で評価している施設が多くはありません。
おそらく、他の地域でも特定の病院では超音波を下腹部の疾患に活用しているけれども…というところも多いのではないかと思いスライドを作成しました。
実際にクリニックなどでの、症状のある患者さんの超音波検査では【下腹部痛】という主訴も多いです。そんなとき、やはり簡便かつ低侵襲な超音波検査で下腹部を観察することはとても有益です。
セミナーをきっかけに【まずはみてみる!】という意識をもってもらえたらと思っています。
今回、特に説明に苦慮したのが【大腸】です。
上腹部の臓器と異なり実質臓器ではなく、管の臓器なうえにガス像であまり見えないのが正常像(厳密には超音波をあてている前壁の層構造はみえる)ですので、あまり消化管に慣れていない方が動画をみても何が映っているのかわからないのです。
これは反省点ですが、実質臓器ならばプローブ走査を動画で撮像したものの方がわかりやすい一方で消化管はまずは静止画で提示し、臓器にパワーポイント上で色をつけてアニメーションで表示するなどした方が受講者の方の理解を深めやすかったのだろうなと感じました。
次に同じセミナーを開催するときはこのあたりの改良も加えていこうと思います。
セミナーに関する記事ははじめてですので、セミナーへの想いをつづっておきます。
セミナーの症例は、患者さんの同意を得て同意書を交わした超音波像しかセミナーやこのホームページにはのせていません。
今回も患者さんの協力があってみられた疾患の超音波像もあります。
私たち医療従事者がスキルアップしていく過程の中で、検査をさせてくれた患者さんが協力してくださったことで検査者だけでなく他の学びたい方々にも情報を伝達することができます。
私がこうして活動できるのも協力合ってこそということを忘れないように、そしてその協力を無駄にせず、どこかで誰かがこの情報をもとに検査をすることで救われる人がいるように精進していきたいと思っています。
Q:オンラインセミナーはどこから申し込めるの?
くまのこの検査技師塾のホームページからセミナーの情報が得られ、申し込みができます。
私の消化器のセミナー以外にも 心臓 乳腺 細胞診 などがあります。
都市部と比べて地方ではセミナーへの参加も移動・時間コストが大きくままならないことも多いです。オンラインなら移動コストを削減できますので活用していきたいと鳥取県という地方の私も思っています。
私はメインが 消化器 ですが、下肢静脈、とくにDVTをスクリーニングすることも多くの経験を積ませていただきました。
要望があれば下肢静脈(DVTスクリーニング)も行う予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。
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