セミナー後、ばたばたしてしまい大変遅くなりましたがアンケートフィードバックです。
このセミナーでは画質調整について学びました。
ゲインやフォーカスなどのみなさんが良く使う昨日から、ダイナミックレンジやγーカーブ、THIなどについて解説しました。
知っているけど使ったことないという機能があれば、これをきっかけに使ってみてもらえたら嬉しいです。
アンケートでの質問
〇「AplipureとPrecisionの使用法と腹部での最適な画質設定値の例、消化管での最適な画質設定値の例を教えて頂きたいです」
AplipureもPrecisionもCanon特有の機能です。
Aplipureは分解能の向上が可能で、Precsionは組織の連続性をくっきりみせてくれる機能です。
しかし、どのように調整すれば良いという最適解はありません。その場面ごとに調整する必要があります。また、私がよく使用しているのはAplio300ですが、機種によってAplipureとPrecisionの数値が意味するモードが異なります。
これは直接自施設のCanon担当者さんに問い合わせて聞いてみるのが良いです。
Aplio300の場合、Aplipureは1~6で可変です。
数値が上がるほど良くなるというわけではないので、場面に応じて使い分けます。
デフォルトは2となっています。
一応、公表はしていないデータのようですのでここには記載できませんが、10月にハンズオンに来て下さる方にはその場で口頭での解説はできるかと思います。
Precisionは数値をあげるほど輪郭をくっきり描出してくれますが固い画像になります。おなじく固してしまうDRを下げるなどの他のパラメーターとあわせて調整する必要があります。
消化管に関しては一般的にDR(Dinamic Range)を通常の腹部設定より下げることが良いとされています。
Canonだと初期設定が65程度、Fujifilmだと70程度なことが多いと思いますのでそれより10程度下げてみてください。
DRを下げるのは、実質臓器をみるのとは違い、層構造をくっきりみたいかたです。
ゆえに先述のPrecisionの存在も見え方に影響してきます。
ふたつの機能のバランスをとりながら調整すると良いかと思います。
CanonとFujifilmはわりといじれるパラメーターが多いですので、決まったプリセットで撮り続けるというよりも症例にあわせて、かつご自身の目にあわせて綺麗な画像がとれるように都度、設定を操作することを私はおすすめします。
ただし、その設定を覚えておいて、例えばふくよかな方にはこの設定、この臓器をみるならこれとサブプリセットを作っておくと検査時間短縮や一定の精度を保つことにつながると思います。
Comments