2024.07.19に香川県立保健医療大学で学生向けに講義をさせていただきました。
テーマは「超音波検査士としての働き方」です。
香川県立保健医療大学には学部生時代、大学院生時代とお世話になった大栗先生が在籍していらっしゃる関係で今年も招待していただけました。
〇香川県立保健医療大学講義のお話
現場に出てしまうと学生と交流する機会も、話を聞いてもらう機会もなくなりますのでこのような機会をいただけることをとても嬉しく感じています。
これから【臨床検査技師】になる学生へのお話で、私は【超音波検査士】という資格を活かした活動をしておりますので、その実際を語らせていただきました。
思えば、私が学生の頃は学会認定資格の存在やその資格を取ったら何が良いのかなどそういったお話を聞いたことがなかったように思います。
また【正規職員】と【非正規職員】の違いや病院の規模による働き方の違い、都市部か地方かで求人の条件が大きく変わるなど、私の経験をもとにお話しました。
私の話が少しでもこれからを生きる参考になっていればと思います。
大栗先生の計らいで、学生が質問しやすいように【イマキク】というツールを使って質問を受け付ける形式となりました。前回は質問するには挙手してしゃべる必要があり、ハードルが高かったようです。
【イマキク】なら匿名でテキストベースで質問できるのでハードルがぐっと下がるとのことで試したところ、多くの質問をいただくことができました。
超音波検査そのものに対する質問もあり、どうやったら画像がわかるようになるのかというもので、これはとても説明が難しいものの多くの人が悩む課題でもあるなと再認識しました。
実際に検査する段階に至ってしまえば経験を積んでいくうちに…とか、何度も練習して…とかそういった話になると思いますが、悩んでいるのはその【検査する段階より前】であり、さらには【エコー機を自由に扱う前】の座学段階です。
私がどうしてきたかというとCTやMRIの参考書でどの位置にどの臓器があるかを認識し、エコーではここにプローブをあてているからこうやって画像が作られて、この臓器がこの深さにうつって…と何段階も情報を整理して考えていたように思います。
私は【考えるパターン】の画像認識ですが、世の中には【覚えるパターン】の方もいます。ここにあててこういう形が見えたらこの臓器。こういうのがうつったら病変。といった感じです。
認識の仕方に正解というものはないのですが、このあたりをしっかりと整理できるようなコンテンツも必要だなと学生の質問から考えることができました。
〇少し旅行のお話
香川県は四国、瀬戸内海がみえます。
鳥取県の面する海は日本海ですので、海の在り方が全然違います。
とても穏やかで、日本海の荒々しさとは違った景観を楽しみました。
私はオンラインセミナーを多く開催しており、インターネットを利用した活動が多いですが、やはり実際に移動して現地を知り、対面して話すということの大事さも実感しているところです。
とはいえ、昨今、新型コロナウイルスも猛威を振るっています。油断せず感染対策も気を配っていかなければと思います。
2024.07.30 服部博明
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